今どきの長寿祝い
現代川柳の句会で、世話役さんの70歳祝いをしてきた。
70歳と言えば「古希」。
「酒債は尋常行く処に有り 人生七十古希稀なり」(酒代のつけは私が普通行くところには、どこにでもある。しかし、七十年生きる人は古くから稀である)という、唐の詩人・杜甫の詩に由来するという。
しかし、高齢化が進んだ現代の日本では、70歳なんて稀でもなんでもなく、普通にそこらじゅうにいる。
実際のところ、この世話役さんも70歳とは思えない容姿で、頭のキレもとても衰えているとは思えない。
そんな状況をふまえ、今は「古希」のことを「キンザラ」と呼ぶそう。
「古くから稀である」を読み替えて、「(70歳の人間は)近代ではザラにいる」という新解釈から名付けられたそう。
「へぇー、なるほど!」と30へぇーくらい押してしまった。
(『トリビアの泉』、懐かしいでしょ?w)
言葉は生き物だなーと、改めて思わされたエピソードでした。