Ustreamからツイキャスへ
最近あまり目にすることがなくなったUstream。
無料アカウントのビデオは30日で削除するなんてニュースもあって、ますます疎遠になりそう。
Ustreamは企業顧客重視へ移行, 無料アカウントのビデオは30日で自動削除へ
http://jp.techcrunch.com/2014/01/18/20140117ustream-enterprise/
そんな中で、同じストリーミング配信でありながらも、メインターゲットを個人に絞って大躍進しているツイキャスの仕組みが面白い。
その手軽さゆえに10代を中心にウケているらしい。
スマホがあれば、サクっとアカウント登録して、すぐに放送できるのがUstreamやニコニコ生放送との決定的な違い。
もちろん、MacBookなどがあれば本格的なプロ用機材がなくてもこれらの放送は可能だ。
だが、中高生が自分専用のPCを持っているかといったら微妙なラインだろう。
ツイキャスをスマホで視聴する場合、画面の上半分が放送者の映像(音声放送のみの場合は画像)、下半分がコメントフィールドになる。
特にテーマを決めずに放送開始しても、コメントとして投げられた質問や他愛もないメッセージに反応していくだけでも、番組の体をなすという仕組みがミソ。
TwitterなどのSNSとアカウント連結をしておけば、放送開始時に通知投稿(ツイート)が自動で行われ、それで勝手に集客もできるというお手軽さもポイントだ。
また、1枠が30分と制限されているゲーム性も見逃せない。
視聴者との交流が盛り上がってきたところで、30分のラインがくる。
もちろん放送が強制終了されたとしても、再度立ち上げればすぐに放送再開できるが、視聴者からの「コイン」という投げ銭的なサポートを受けることで、放送延長もできる。
この仕組みによって、ますます放送者も視聴者ものめり込んでいく。
とにかく「参入ハードルを極限まで下げて」、「ゲーム要素を組み込む」ことで、放送者・視聴者双方のロイヤルユーザー化を目指す。
百聞は一見にしかずなので、とりあえず見てみるのがおすすめ。
かなり痛々しい放送も多いが、今の10代の感覚に触れるという意味ではめちゃくちゃ面白いと思う。