正々堂々『ジャッジ』!
公開前から広告業界界隈で話題になっていた『ジャッジ』を観てきた。
妻夫木聡演じる太田は、広告代理店・現通(げんつう)で働くオチこぼれクリエイター。
そんな彼が、ひょんなことからサンタモニカ国際広告祭の審査員のひとりになってしまう。
各国から集まったアクの強いアドマンたちが繰り広げる波瀾万丈の物語は、伏線を回収しながらもテンポ良く進んでいく。
キャストはもちろん、制作陣も超豪華!
満島ひかり主演のカロリーメイトのCM「とどけ、熱量。」などで知られる、CMディレクターの永井聡さんが監督を務める。
60s 満島ひかり CM カロリーメイト 「とどけ、熱量。」篇 / 曲 ファイト - YouTube
さらに脚本は、ソフトバンクのCM・犬のお父さんシリーズを手掛ける、CMプランナーの澤本嘉光さん。
【白戸家】ソフトバンクCM 「企業 総集編A」90s 堺雅人 - YouTube
そんなわけで、CMのプロ2人がタッグを組んだ作品とも言えるわけだ。
前知識なしでも余裕でイケると思うが、広告業界に明るいとなお一層楽しめるはず。
特に審査員の人間関係は、『教えて!カンヌ広告祭』を映像化した感覚だった。
教えて! カンヌ国際広告祭 広告というカタチを辞めた広告たち (アスキー新書)
- 作者: 佐藤達郎
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2010/11/09
- メディア: 新書
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ちなみに劇中で登場するトヨタ自動車の"Humanity"は、過去にカンヌ国際広告祭で受賞した実際のCMだ。
話は二転三転し、楽曲について。
主題歌の「アイデンティティ」、エンディング曲の「ユリイカ」ともにサカナクションの楽曲だ。
どちらも、まっすぐすぎて不器用な主人公・太田に向けられた歌詞のようにも思える。
そんなこんなで、個人的にはいろんな角度から楽しめた。
広告業界目指す人はもちろん、今広告に関わってる同業者もモチベーション上がること請け合いなので、観て損はないと思う。