【日々のあれこれ、あてどなく。】

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業界研究、百貨店について2

今回も百貨店業界に関する知識を一問一答でまとめてみる。

※前回記事「業界研究、百貨店について1」

http://ayumuoh.hatenablog.com/entry/2013/12/16/215928

 

 

 

⑥「百貨店のグループ化」って聞くけど、あれは何?

簡単に言えば、業界再編成のこと。

最近は「アベノミクスを受けて、高額商品を中心に百貨店業界が好調」といったニュースを目にする機会も多いが、それでも黄金時代は過ぎ去ってしまったというのが現状。

苦境の中を模索し、たどり着いたのが「百貨店のグループ化」というわけ。

 

 

 

 

 

⑦具体的にはどんなグループがあるの?

2014年1月時点では下記の4つ。

三越伊勢丹ホールディングス→三越+伊勢丹

・H2Oリテイリング→阪急百貨店+阪神百貨店

J・フロントリテイリング→大丸+松阪屋

セブン&アイ・ホールディングスミレニアムリテイリング)→西武百貨店+そごう

 

 

⑧各グループの特長を教えて!

 

三越伊勢丹ホールディングス

日本で初めてできた百貨店である老舗「三越」と、飛ぶ鳥を落とす勢いで躍進を続ける「伊勢丹」によるグループ。

上手に協力しながらも両社の個性を活かし、基本的には別路線を走っている。

 

・H2Oリテイリング

「阪急百貨店」、「阪神百貨店」ともに大阪の電鉄系百貨店。

東京では有楽町の「阪急メンズ館」くらいしか馴染みがないかもしれないが、大阪・神戸の2都市を中心に強力に展開している。

 

J・フロントリテイリング

もともとは「上野松坂屋」の独自キャラクターだった「さくらパンダ」を前面に押し出し、LINEを活用するなど若者へのアプローチにも積極的。

 

セブン&アイ・ホールディングス

西武百貨店」と「そごう」が経営統合してできたのが「ミレニアムリテイリング」。

その後、 コンビニ最大手の「セブンイレブン」やスーパーの「イトーヨーカドー」などを抱える「セブン&アイ・ホールディングス」の傘下に入った。

 

 

⑨最近の百貨店の気になる取り組みを教えて!

大きくわけて2つ。

ひとつは中国人など海外からのお客さまへの対応。 

途上国の発展やビザの緩和などを受け、近年急増する外国人観光客。

富裕層も多いため、彼らをいかに取り込むかが今後の課題。

都内百貨店の多くは日本語の店内マップに加えて、中国語や韓国語版も配布している。

また、「新宿伊勢丹」などでは店内に専用電話を用意して、外国語対応スタッフがお買い物のお手伝いをするという取り組みも始めている。

 

もうひとつは新たな顧客の開拓。

上でもすでに触れた、「さくらパンダ」を活用したLINEでの若者へのアプローチがこれに当たる。

このほかにも「伊勢丹」が駅ビルの「ルミネ」に出店を始めた「イセタンミラーボーテ」なども挙げられる。

 

 

⑩「イセタンミラーボーテ」って何?

駅ビル「ルミネ」の中に出店した、百貨店クオリティーの化粧品売り場。

普段は百貨店には来る機会のない20代女性などに向けて、コスメブランドの垣根を越えた高品質なサービスを提供することで、いずれは百貨店本体にも足を運んでもらおうという狙いがある。

 

 

 

今日はこんなところで。