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緊迫の91分『ゼロ・グラビティ』

話題の『ゼロ・グラビティ』を観てきたので、ネタバレなしの感想を。

ゼロ・グラビティ』オフィシャルサイト


結論から言うと、これこそ劇場で、3Dで観ないと意味のない作品だと思う。
ブログのタイトルにも書いた通り、最初から最後まで緊迫しっぱなし、予断を許さない展開の映画だ。
ホラーであれミステリーであれ、一般的にはストーリーに大きな緩急がある。
しかし、この作品にはそれがないと言ってもいいくらいに、一息つく間もなく次の展開が始まっていく。

もう一つのポイントは背景がほぼ変わらない、セットのない舞台を眺めているような映像であること。
もちろんこれは、褒め言葉。
宇宙での生き残りをかけた物語なので、地上での出来事を描いた映画のようには時間の流れを掴めない。
世の大半の作品は、体感として全体の何割程度までストーリーが展開しているかが読める。
しかし、『ゼロ・グラビティ』にはこの感覚を全く適応できない。
この点もまた、緊張感を引き立てる大きな要素だろう。

孤独であることの恐怖、絶望を超えたときの悟りのようなもの。
想像力を掻き立てられる。
ハッピーエンドか否かは観てからのお楽しみだが、野暮なエンディングではないことはお約束しよう。
さぁ、この年末、劇場へ。