【日々のあれこれ、あてどなく。】

ジャンルに捉われず、自由に書いていきます。

想像させる言葉「弥生」

一発で聴き惚れ、間違いなく去年一番突き刺さった一曲。

LACCO TOWERのわりと最近のナンバーから「弥生」。

 

ぴゅうと音を立てて 耳元通った風
突風に飛ばされぬよう いつしか手を取り合っていた
 
きっとこんな風に 僕らは始まりだし
未来が曇らないよう 必死に見つめ合ってた
 
4つの靴を並べて
 
下り最終列車 見過ごして 佇んだ弥生の隅
見慣れない明日を 見つめていた
夜にぶらりと下がる信号と 薄紅の空の下で
頼りないその手を 掴んで
 
すっと香りが立ち 首元通った風
時間はあっという間に 季節を入れ替えてた
 
5つ数えて そっと目を閉じ
6つ目で手を 重ねた
 
ちりちりと頬を焦げつかすような 照れくさい時を過ぎて
素晴らしい明日を 信じていた
愛が何かを知らぬ若人が 愛情を試しあって
流すべき涙を 流した
 
上り最終列車 飛び乗って 動き出す弥生の隅
見慣れない明日を 見つめながら
夢も現実さえも混ぜ込んで 渦巻く綺麗な空へ
暖かい手と手を 掴んで

 

アルバム曲のため、残念ながらYoutubeに音源は上がっていないが、CDを買ってでも聴く価値があると思う名曲。

 

どこか郷愁漂うイントロからぐっと心を掴まれ、独自の世界観にもっていかれる。

「未来が曇らないよう 必死に見つめ合ってた」に象徴される青さ。

 

この上なく美しい言葉で綴られた歌詞。

中でも「ちりちりと頬を焦げつかすような 照れくさい時を過ぎて」という表現が秀逸だと思う。

線香花火のように静かに、でも力強く進んで行く物語。

 
1年前の「下り最終列車」から、現在(?)の「上り最終列車」への変化など、心情の描き方もとても丁寧。
 
 
 
ちなみに彼らLACCO TOWER主催で、今年の初夏にはI ROCKSというロックフェスが地元・群馬で行われる。
 
I ROCKS公式サイト:http://laccotower.com/irocks/
 
今最もキテるバンドだと断言してもいいだろう。
繰り返すが、この「弥生」はCDを買ってでも聴く価値があると思う名曲だ。
他の楽曲もそれぞれに魅力的。
ぜひチェックを!!