写真家・竹沢うるまさんのイベントに行ってきた
竹沢うるま 写真展「Indiegeneous」ー躍動する大地と人の輝きー
2013年12月9日(月)まで、コニカミノルタプラザ(新宿)にて開催中。
http://www.konicaminolta.jp/plaza/schedule/2013november/gallery_c_131127.html
上記の写真展&スライドトークショーに参加してきました。
http://oceana.ne.jp/event/indigenous_201311_2
僕自身、学生時代から細々とスキューバダイビングをしていることと、世界一周の旅にも関心があったので、うるまさんの話を直接聴きに行かない手はないと思いました。(※うるまさんはダイビング専門誌のフォトグラファーとしてキャリアを始められた方です。)
今回の写真展は、彼が1021日をかけて世界を旅した記録を通して、「生きる」とはどういうことなのかというテーマに向き合ったもの。
北米からスタートし、アフリカやヨーロッパなどを通って、最後はユーラシア大陸を横断して沖縄の伊江島まで。
旅の時系列に沿って、お話は進みました。
ヨーロッパなどの先進国のことにはほとんど触れず、原始的な/昔ながらの生活を続けているエリアを巡って感じたことや考えたことについてのトークがメインでした。
展示されている写真に関しても同じことが言えます。
以下、お話の中で印象に残ったメモをいくつか紹介。
忘備録的なものなので、これだけでは意味がわからないものもあるかと思いますが、その点はご了承を。
・「出会いの連続こそ、旅の本質。」
・(我々は)自分から遠いところを「秘境」と捉えがちだが、「秘境」なんてどこにもない。どこまで行っても、(そこに住む人たちにとっては)そこが世界の中心。
・僕らは(モノや情報の消費を通して)付加価値で生きている。アフリカの人たちは、生命維持のために生きている。だから、(子どもたちも)勉強にも必死。
・「土着(indiegeneous)」=「大地と共に生きる」。
・「放浪(walkabout)」と「土着」は表裏一体。
・「放浪」=一種の通過儀礼。
当初は1年で世界一周をする予定だったそうですが、南米を去る時点ですでにその時間が過ぎ、結果的に3年以上の月日がかかってしまったとのこと。
ペルーでアルパカを放牧しながら暮らす家族と1週間の共同生活をしたころから、いわゆる一般的な「世界一周」ではなく、「現地の人たちの生き方」に寄り添いながら理解を深めることに重きを置いた旅にしようと考えが変わったそうです。
一枚一枚の写真が美しく、それぞれに物語が詰まっていました。
世界一周に興味がある人や『深夜特急』の愛読者はもちろん、『アルケミスト』や『星の王子様』の世界観が好きな方にも堪らない写真が多いと思います。
会場の「コニカミノルタプラザ」は、新宿東口から徒歩1分と抜群のアクセス環境なので、お時間があれば、ぜひ足を運んでみてください。