【日々のあれこれ、あてどなく。】

ジャンルに捉われず、自由に書いていきます。

立場と態度の話

昼間、家電量販店でインターネットプロバイダーの乗換手続きをやってきた。

僕が乗換を決めたのは、その店で使える金券がもらえることと、月額料金がほぼそのままで通信スピードが上がるという理由から。

受付カウンターで手続きしている他のお客さんの様子をみると、やはりみなさん金券の存在が契約の決め手であるようだった。

 

ケータイやインターネットなどの手続きというものは、得てして時間がかかるうえに面倒で退屈だ。

もちろん、契約行為なので正しく内容の確認・伝達をすることが営業サイドの責任であり、われわれ契約者自身もそれを理解・合意することが求められる。

相手が手慣れた営業マン(プロの領域までは達していない)であっても、こちらの理解力が及ばなければお互いイライラしだすこともある。

また、複数あるプランとオプションサービスの組合せでえらく複雑になる場合も。

まさに以上のようなケースに当てはまる方が、僕の隣接ブースで契約をしていた。

旗から見ていても、少し空気が悪いのがわかる。

完全に金券に釣られている人だったようで、面倒な話は極力聞きたくないし、30分も40分も拘束されたくないのが本音だろう。

「こっちはお客様で、お前の貴重な契約件数増加に貢献してやってるんだぞ」とでも言いたげな様子だ。

契約者側も大の大人だったので、それなりの対応はしていたが、それでも決していい態度とは呼べなかった。

 

このエントリーで何が言いたかったというと、通信関係の営業会社がブラック企業と呼ばれがちな理由を、間近で再確認してしまったということ。

一昔前、ヤフーがそこらじゅうでモデムを無料配布していた時代とは違う。

通信環境がおよそ世間一般にまで普及した今、未開の地はほぼない。

そうすると結局、同業者でパイの喰い合いをせざるを得ない。

そこに営業ノルマが発生し、さらに相手にする一般顧客も好意的な態度で接してくれない場合も多い。

そんな板挟みな環境で、右から左から責められてきたら、そりゃあ精神疾患を起こす人も出てきますよねと。

もちろん、企業や業界体質にも問題はあるのだろうが、時にわれわれ一般生活者がブラック企業の増加に加担しているかもしれないという点は自戒しておきたい。